• 学名: Rosmarinus officinalis
  • 科名: シソ科
  • 抽出部位: 葉と花の先端
  • 抽出方法: 水蒸気蒸留法
  • ノート: ミドルノート

ローズマリーは地中海沿岸に広く生育する常緑低木で、高さは60cm~120cmほどになります。淡い青色の唇形花を咲かせます。水辺周辺に生育することから、ローズマリーの種名はラテン語の「海のしずく」に由来します。主な精油の生産国はスペインとチュニジアです。

ローズマリーはマリアのバラ「Rose of mary」tとも呼ばれ、聖母マリアが白い花をつけるローズマリーの木に青いマントをかけたところ、翌朝、花が青色に変わっていたという伝説があります。また、14世紀のハンガリーではエリザベート王妃がローズマリーを主成分にしたハンガリーウォーターを愛用したことからこの化粧水は「若返りの水」として有名になりました。ローズマリーは中世ヨーロッパでは魔よけになると信じられていたり復活の象徴とされたり、本当にたくさんのエピソードを持っています。フランスでは病棟を殺菌するため、ローズマリーとジュニパーの小枝を焚いていました。

ローズマリーは成分の変動が大きい植物です。1,8シネオール、カンファー、ベルベノンなどのケモタイプがあり、主成分が異なり、通常はシネオールを使用します。
ローズマリーは頭を集中させ、記憶力を増進させる働きがあります。鎮痛作用があるため筋肉疲労や通風、リウマチ痛を和らげます。強壮作用があり、消耗しきっている活力を与えます。

肌に対しては強い収斂作用があり、たるみやむくみを引き締めます。髪の成長を促進し、ふけを抑えるためヘアケアにも最適です。
ローズマリーは刺激の強い精油のため高血圧、癲癇のある方への使用は避けます。通経作用のある精油のため妊娠中も禁忌となっています。

ローズマリーとブレンド相性の良い精油
オレンジ グレープフルーツ シダーウッド ジンジャー ゼラニウム タンジェリン バジル フランキンセンス ペパーミント マートル マンダリン メリッサ ライム レモングラス