• 学名: Lavandula angustifolia , L..officinalis
  • 科名: シソ科
  • 抽出部位: 花の先端と葉
  • 抽出方法: 水蒸気蒸留法
  • ノート: トップノート

アロマテラピーで最も使われている精油はラベンダーです。古くから殺菌消毒効果があると知られ、傷を洗い清めることからラベンダーの名前はラテン語の「洗う」に由来しています。ラベンダーにはいくつかの種類がありますが、一般的に使用される精油はL..angustifoliaです。真正ラベンダーとはこの種の精油を指します。ラベンダーは地中海地方原産で、最も品質の良い植物は海抜1,000m付近で育ちます。南フランスではエステル含有量の多い高品質の精油が生産されています。元々、ラベンダーは野生種でしたが、現在ではすべて栽培種になっています。開花期間は2週間と短く、7月の開花前に合わせて刈り取られ、水蒸気蒸留法によって精油を抽出します。
アロマテラピー(Aromatherapy)という造語と作ったフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセは研究中の事故で腕に火傷を負った際、ラベンダーで治癒したことをきっかけに精油の深い研究を始めています。

ラベンダーの用途はかなり広く、最も大きな特性は心身共にバランスと整えることにあります。中枢神経を安定させ、精神的な不安を解消させます。鎮静作用があり、不眠症にも有効ですが、容量が多いと逆に興奮作用を示すといわれます。また、高すぎる血圧を抑えます。
ラベンダーには鎮痙作用があるため、筋肉の痛み、こわばりを改善させます。オイルマッサージ、沐浴が有効です。殺菌消毒作用があり、風邪や気管支炎など呼吸器の不調にも役立ちます。

肌に対しては、皮脂のバランスを保ち、にきび、膿瘍に有効です。日焼けや火傷、虫刺されにも効果的です。

ラベンダーの主成分は酢酸リナリルとリナロールです。独特のフローラルな香りを放ち、鎮静させます。ラベンダーはたくさんの精油とブレンドの相性が良い精油です。フゼア調の香水にはラベンダーが用いられています。
通経作用があるため、妊娠初期の使用は控えてください。

ラベンダーとブレンド相性の良い精油
オレンジ カモミール クラリセージ シトロネラ ジャスミン ゼラニウム タイム ナツメグ パイン パチュリー ベルガモット マンダリン レモン ローズマリー ローレル