• 学名: Mentha piperita
  • 科名: シソ科
  • 抽出部位: 葉と花の先端
  • 抽出方法: 水蒸気蒸留法
  • ノート: トップノート

ペパーミントは地中海原産、シソ科ハッカ属の多年草で大きいものは80cm以上にも育ちます。現在は80%以上をアメリカ産が占めています。ペパーミントはガムや歯磨き粉など清涼感を与える香料として人気があります。防虫剤としても使われています。近年、ペパーミントの供給量が減少したため、価格は上昇傾向にありましたが、新しい産地が増えてきているようです。
ペパーミントの名はギリシャ神話に出てくる乙女のミントスに由来しています。ミントスは冥界の神ハーデスに愛されたため、その妻ペルセフォネの激しい嫉妬を受けました。それを知って哀れんだハーデスはミントスをハーブに化身させたといわれています。

ペパーミントは怒り、ヒステリーを沈めます。発汗作用があり、高熱を下げるため、心身ともに有益な冷却効果があります。鼻づまりや呼吸器のとおりを解消するので、風邪や鼻炎のときに役立つ精油です。
ペパーミントは下痢、便秘など胃腸の不調も改善します。ペパーミントの主成分はメントールで、この成分が呼吸器のとおりをスムーズにし、腸の痙攣をを沈めたり、冷却効果を与えたりします。ペパーミントのハーブティーは消化不良を和らげることでも知られています。乗り物酔い、頭痛にも有効です。

冷却作用があることから肌に対しては日焼けや炎症、かゆみを軽減しますが、ペパーミントは粘膜を刺激し、接触皮膚炎などを起こす可能性があるため注意が必要です。吸入の場合も控えめに用いるべきです。乳幼児への使用は避けます。

ペパーミントとブレンド相性の良い精油
サイプレス シダーウッド ニアウリ パイン ベンゾイン マージョラム マンダリン ラベンダー ローズマリー