• 学名: Pelargonium graveolens
  • 科名: フウロソウ科
  • 抽出部位: 花と葉
  • 抽出方法: 水蒸気蒸留法
  • ノート: ミドルノート

アロマテラピーでのゼラニウムとはフウロソウ科のペラルゴニウムを指します。ペラルゴニウムは600近くの種類があるいわれますが、香料植物としてはニオイテンジクアオイ(P.graveolens)が一般的です。主な産地はレユニオン島をはじめ、モロッコ、エジプトなどで栽培されています。ニオイテンジクアオイは1mほどまで生育する低木の常緑多年生草本です。栽培は熱帯、亜熱帯地方が適し、日当たりと水はけが良い土地を好みます。寒さに弱く、3℃以下になると枯れてしまいます。この植物の葉に触れると、皮膚炎をおこすことがあるともいわれています。
ゼラニウムの精油は防虫剤としても使用されています。

精油は開花前の葉を蒸留することで得られます。ゼラニウムは産地により、成分が大きく異なりますが、主成分は大半がゲラニオールとシトロネロールです。バラのようなと形容されることも多く、香水産業でも頻繁に使われています。
ゼラニウムの精油はゲラニウム属のワイルドゼラニウム(Geranium robertianum)からも得られますが、植物、成分、芳香など完全に異なる別のものです。

ゼラニウムはストレス、疲労を和らげ、精神面を高揚させる強壮作用があります。
ゼラニウムの優れている作用は利尿作用で、体内毒素を排出します。腎臓結石、胆石、糖尿病などに効果的です。血液、リンパ液の流れを促進するため、むくみのある症状にも役立ちます。
ゼラニウムはホルモンバランスを整え、月経前緊張症、重い月経、更年期障害など婦人科系の不調を改善させます。

肌に対しては、美容に最適な精油です。あらゆるタイプの肌に役立ちますが、皮脂の分泌を正常化するため、脂性肌により効果的です。ゼラニウムは血液循環を促進し肌に張りを与えます。過敏な皮膚を刺激する事があるため、その場合は注意が必要です。
妊娠中は禁忌となっています。

ゼラニウムとブレンド相性の良い精油
オレンジ クラリセージ グレープフルーツ サンダルウッド シダーウッド シトロネラ ジャスミン ネロリ プチグレン ベルガモット ライム ラベンダー ローズマリー