• 学名: Citrus paradisi
  • 科名: ミカン科
  • 抽出部位: 果皮
  • 抽出方法: 圧搾法
  • ノート: トップノート

グレープフルーツは18世紀、西インド諸島のバルバドス島で発見されたオレンジとザボン(C.maxima)の交配種です。名前の由来は果実が房のようにぶら下がっている姿がグレープを思わせるところからきているようです。学名のparadisiは楽園を意味します。
日本の気候はグレープフルーツの栽培候に向かないため、世界有数の輸入国となっています。消費量はアメリカに次いで2番目です。

グレープフルーツの木はオレンジの木のように白い花を咲かせますが、この木から精油が抽出される部位は果実のみです。エッセンスは果皮の中に深く埋まっているため、精油の収穫量はオレンジ、レモンに比べて少なめです。グレープフルーツには果肉が黄色いものと、ピンク色のものがありますが、これといった違いは特にないようです。水蒸気蒸留法によって抽出されることもありますが、アロマテラピーでは圧搾法によって得られる精油を使用します。

グレープフルーツは抗うつ作用があり、精神状態を安定させます。軽い催眠効果があるので不眠症にも有益です。
リンパの流れを促す働きと、利尿作用があることから、セルライトやむくみを解消させます。胃腸に対しては消化を促進する働きがあります。

グレープフルーツの香りは交感神経を刺激し、脂肪を燃焼する効果が認められていることから、ダイエット中の方に人気の精油です。グレープフルーツを配合し、ダイエット効果をアピールする化粧品や健康食品もたくさん出回っています。香りは酸味と軽い苦味がありますが、グレープフルーツに含まれるヌーカトンによって特有の芳香をもたらしています。
グレープフルーツには光毒性があります。水蒸気蒸留によって抽出されたグレープフルーツは圧搾によって得られるものより品質は劣りますが、毒性はありません。

グレープフルーツとブレンド相性の良い精油
イランイラン カモミール シダーウッド ジャスミン ゼラニウム フランキンセンス ベルガモット ラベンダー ローズ ローズウッド