• 学名: Citrus cinensis(スイート), C.aurantium(ビター)
  • 科名: ミカン科
  • 抽出部位: 果皮
  • 抽出方法: 圧搾法
  • ノート: トップノート

オレンジの原産国は中国、インドが中心でしたが、10世紀にアラブ人によってヨーロッパに持ち込まれ、今では地中海地方、カリフォルニアや南米で育っています。オレンジの生産量は半分がバレンシアオレンジが占めています。
オレンジの由来はアラブ語の「ナランジ」からきているようです。神話に出てくる「黄金のリンゴ」とは実際にはオレンジだったといわれています。

アロマテラピーで使用するオレンジの精油は通常、スイートオレンジ(C.cinencis)です。ビターオレンジ(C.aurantium)は高毒性のある成分フロクマリンを多く含むため、注意が必要です。ビターオレンジの木からは、実からオレンジ、葉、枝からはプチグレン、花からはネロリの精油が得られます。ビターオレンジの精油は香料としては頻繁に使われています。オレンジは香水や食品の成分として用いられることも多く、受け入れられやすい香りです。

オレンジは抗うつ作用があるため、緊張をほぐし気分を明るくさせます。この緊張をほぐす効果は寝つきをよくするため、不眠症にも有効です。
オレンジの主成分となるリモネンは消化促進作用があります。また、ストレスからの胃痛や、下痢や便秘などにも胃腸の不調を改善させます。
発汗作用で体温を下げたり、ビタミンCの吸収を助けるため、風邪の回復を早めます。ビタミンCは果実に多く含まれていますが、精油には含まれていません。
オレンジをブレンドしたオイルでのリンパマッサージは毒素の排出を促すので、セルライトや高コレステロールなどにも効果的ですが、柑橘類の精油はマッサージや沐浴には使わず、芳香のみに用いる方も多いようです。スイートオレンジに高毒性はありません。

オレンジとブレンド相性の良い精油
サイプレス ジャスミン ジュニパー ゼラニウム ネロリ フランキンセンス ラベンダー ローズ ローズウッド